
最近では、増築ではなく逆に減築をご提案することも増えてまいりました。
 
家は、住んでみてから気づくことも多く、生活スタイルや家族が成長するに伴って手狭になったりします。また経年劣化によるメンテナンスも当然必要となります。まず問題点がどこにあるのか、はっきりさせることから始まります。お客様が何をお困りなのかを、お話を伺う中でひとつひとつ見つけてまいります。お客様と家への想いをやりとりしていく中で、「ご要望の何故?」を的確につかむことが、この先のプランニングを進めていく上での重要条件になります。 |

増築には平屋部分を大きくする横増築と、平屋を2階建てにする縦増築があります。増築をしたいと計画をしても、敷地の広さやそれぞれの地域ごとに定められた用途地域の規定により、建蔽率(けんぺいりつ)や容積率(ようせきりつ)の制限が決められています。不思議に思われるかもしれませんが、お客様の中には、自分の敷地の中でご自分の資金で何故自由にならないの?と質問される方もいらっしゃいます。また、今お住まいの建物が以前の法律に適合していたからといって、今回増築した場合には現在の法律が適用されますので、場合によっては増築部分以外の既存部分について現在の法律に照らし合わせて改修する必要が生じる場合もありますのでご注意ください。 |
 
増改築工事及びリフォーム工事で建物の強度に関して重要なことは、弱いところは補強をし強くすることは当然なことですが、逆に十分強いところについては、闇雲に補強をするとその部分が強くなりすぎて引き抜き力が増大し、それによって足元の基礎が破壊されてしまうことも考えられます。何事もバランスを考えて補強することです。増築やリフォームの平面計画で重要なことは、決してプランを優先して安易に柱を抜いたりしないことです。いままで調査した建物の中には、増改築時に通し柱を取ってしまっていた建物の例もありました。非常に怖い話ですね。もともとある柱は必要なところに配置してあるわけですから、特に荷重が集中している柱の場合には、柱を抜くことは考えないほうが無難です。ただ十分な計画を立てて梁の補強をしたりしながら柱の位置を移動させたり、あるいは柱を抜いてしまうことは可能ですが、専門家と相談して進めることが必要です。

わたしたちは木造建築のすべてを長年の経験で知り尽くしており、そこに建物の重心や剛心などの偏心率の考え方や四分割法などの新しい捉え方を足して検討し、強度バランスを考えたご提案をいたします。できないことははっきりできませんと申し上げることがあります。最近では、増築ではなく逆に減築をご提案することも増えてまいりました。 |